株式会社マグネスケール

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【受賞製品】デジタルゲージDK800S

2022年03月30日配信

『摺動力』に表される滑らかで堅牢な新機構ボールスプライン構造


開発担当:前島 英生

当社のデジタルゲージは自動車部品の加工や組み立て、スマートフォンなどの電気部品の測定、検査に使用されることが多く、タクトタイムの短縮や長期信頼性、耐久性を求められる製品です。
 2012年に賞をいただいたデジタルゲージDK800Sはゲージの要ともいえるスピンドル摺動部に従来のミニチュアストロークベアリングではなく、新開発のボールスプラインという機構部品を採用しました。これによりスピンドル回転方向のガタつきがなくなり繰り返し精度が向上。ベアリングの接触面積が増加することでの横からの力にも強くなり、お客様の声に応えられる製品になりました。
 加えて、手で摺動させたときの滑らかさも高精度の証として徹底的にこだわり数々の試作を繰り返しました。その開発の中で『摺動力』という言葉が生まれました。
 ただ、優れた性能のデジタルゲージでも、単体ではなかなかビジネスを拡大できません。顧客ニーズに応えるべく、計測システムとしてのソリューションを提供するためにインテリジェントマルチ計測ステーションやIoTを睨んだネットワークモジュールを充実させています。また計測データを上位システムへ送り込むためのソフトウェアサポートにも力を注いでいますので今後もご期待ください。



磁気スケールと同じ検出原理を用い、高精度で耐環境性に強く
リアルタイムの計測が可能なゲージを実現しています。



出荷される1台1台に精度表が同梱されますが、
このデータは国家計量標準にトレーサブルです。
長さの校正事業者の認定を取得しているマグネスケールならではの信頼性です。



この新規ベアリングの採用により、滑らかで、繰り返し精度の高いゲージを実現しました。
耐ラジアル荷重(横からの力)は従来の5倍、回転方向への遊びゼロ、
さらに2億7千万回の『摺動力』という高い耐久性を達成しています。