株式会社マグネスケール

Magnescale Productsマグネスケール製品

耐環境性と高精度を求めると
磁気に行き着いた。

社名にもなっているマグネスケールの歴史は、ソニーの植村三良氏等による1965年の磁束応答型磁気ヘッドの発明から始まります。 それから50年以上経ち、今では磁気抵抗変化型(MR)ヘッドになり、磁性材料も変わっていますが本質は同じ、磁気検出方式ゆえの悪環境に強い位置検出システムです。工作機械につきものの、結露や油の影響を受けにくく、高い耐振動特性、耐衝撃特性を持ち続けています。また、工作機械のテーブルの熱膨張や収縮にも追従しています。マグネスケールの進化形は2015年に発売されたスマートスケールです。磁気センサにトンネル磁気抵抗(TMR)素子を採用し、新磁性材料や信号処理回路、内挿アルゴリズムの開発により、スケールとヘッドを完全分離させたシステムです。完全分離により、ヘッドとスケールをそれぞれ完全防護でき、ベアリング等の摩耗部品も排除できました。NC工作機械向けとしては業界初のIP67の耐環境性と5nmの高分解能を両立させています。

マグネスケールの特徴

  • MRセンサ

    自社開発の特殊な磁性材料に高精度な磁気記録をほどこしたスケールを採用。また、独自の検出パターンを持つMRセンサ(磁気抵抗効果素子)により、高調波歪成分を除去することで高精度ながら、悪環境や温度変化に強いスケールを実現しました。

  • 耐結露・耐油性能

    マグネスケールは磁気式の検出方式を使用しているため、工作機械に不可避の結露や油の影響を受けにくく、厳しい環境下でも安定した高い精度を得ることができます。

  • アブソリュートマグネスケールの
    検出原理

    スケールには2トラックのパターンが記録されています。インクリメンタルトラックには等間隔なSNピッチの信号が、もう一つにはM-コードと呼ばれるアブソリュート(絶対位置)を実現するための番地が刻まれています。 磁気の検出にはスケール用に開発した特殊なMR素子が使用されており、高感度・低ひずみを実現しています。

マグネスケールの持つ内挿処理技術で
高分解能を実現

内挿処理技術とは、磁気スケールから検出された信号波形を、必要とされるピッチ(細かさ)にまで正確に分割していく技術です。例えばスマートスケールの場合、400μmのピッチで刻まれた磁気目盛りから位相が90度ずれた2つの正弦波を検出します。これを電気的に分割していくのですが、信号にひずみが含まれると正確な位置情報(真値)を得ることができません。スケールから検出された信号からDC成分を取り除きレベル調整や位相調整をリアルタイムで行い、高度な処理によって80,000分割をして5nmという分解能の位置情報を得ています。

技術トピックス

新磁性体の開発
最先端のTMRデバイスを採用した新開発の高感度センサ
新内挿算出方式
熱膨張
エアパージ不要で壊れにくいSmartSCALE
保護構造
製品情報